さい


最初の方は、2008年版からごらんください。 

B&W Work Shop  

Vol.1 「明室」で作業する、やさしいモノクロデジタル画像処理入門!

やさしいCReCoカラー画像処理入門

GX100&GRDigital and all compact digital camera

★PHOTOSHOP ELEMENTならなんで結構です。 → 現在 もちろんCSでOKですが、タイトル、階層などが違います。

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まえがき

いつのまにかカメラといえばデジタルカメラになってしまった。実は、写真のデジタル化はずっといぜんから始まっている

印刷がデジタル化したのも、ずいぶんとまえのことだ。僕がデジタルと向かい合ったのは、90年代前半だろうか。

MacのFXという当時では最先端のパソコンを買った。本体とモニターだけで180万ぐらいした。システムを組めば600万だという。

正直モノクロプリンターしかもっていなかった。使っていたといいながら、実はハイパーカードで遊び、文章を書いたり地図を書き、

請求書や住所録を作ったりと、ほとんど趣味の世界、高価だったがおもちゃでしかなかった。

それが劇的に変わったのは、1995年ぐらいだったろうか、パワーマックやパワーブックがでたあたりだろう、

その頃からフォトショップを使いはじめた。それはまではフォトショップとは写真を合成したりするための道具だと思っていた。

当時、デジタルカメラはまだ実用的ではなかったので、ポジやプリントをスキャニングして、インクジェットでプリントした。

そのやりかたは、完全に自己流、モノクロ写真のプリントするやりかたと同じだった。

ただフォトショップが暗室作業とそっくりだったことに驚いた。これこそが「暗室」ではなく「明室」Light Room作業なんだと。

1997年、それまでベトナムで撮った写真のダミー写真集を作った。それが1999年に上梓した「サイゴンの昼さがり」になる。

2000年にはじめてのデジタルカメラCanonD30をベトナムへ持っていった。

iMacがでたばかり、僕のつかっていたパワーブックは、HDが2ギガしかなかった。

そのときから僕は、マックからウインドーズに変わった。そのとき使いはじめてIBMのノートは、HDが20ギガあった

時代は知らないうちに変わっていた。

最新のMACは、魅力だけれど。でも世界最速閲覧ソフト**ACDSeeは、まだウインドーズがいい。

**2013年現在 Mac版 ACDSeeも発売され、ボクはそれも使っている。使用感はほとんど一緒だ。

★デジタルカメラ、カラーからモノクロを作る方法。


明室テックニック CReCo

ここで紹介する明室のやりかたは、写真を合成などしてデザインや絵にするための技法ではない。

あくまで「暗室作業」を「明るい部屋」で処理する、写真を写真として作り上げるやり方だ。

銀塩時代は、ポジやネガ、プリントが写真のほとんどだった。

それをデジタル化するには、スキャンした。そして写真を、銀塩プリントに近づけるため、フォトショップを屈指した。

今や違う。デジタルはを銀塩に近づけることではない。新しいデジタルプリントの明室作業だ。

デジタルカメラ時代になり確実に自分の意図した調子にできるようになった。

かつては、モノクロのプリントは自分で自在にコントロールできた。今やカラーだって自在にコントロールできる。

そのひとつのやりかたが、ここで紹介するCReCo(クリコ)だ。これは、Creative Controlの略だ。

だれにでもできるので、試してみてください。


BW(モノクローム)CReCoでは、つのことをマスターすれば、きちんとしたプリントができる。

フォトショップは、初心者用の、Photoshop elements で十分だ。(以前はデジカメについてきたけれど)

なにより、シンプルに楽しくやりたい。何しろ下の機能ぐらいしか使わない。(レイヤーさえもめったに使わない)

フォトショップ使いになるのは、レタッチャーの仕事だ。そんなことより、いつもシンプルなりかたで、どうしたら美しい写真(プリント)ができるのか、

わずかなトーンの濃淡で写真がかわる、その感覚的なことをつかむ、スキル(技術)を磨くことが大切だ。

 まず完成作品のサイズ、保存の種類、解像度を決める。Web上か、インクジェットか、印刷か。

 画質調整のなかのレベル補正を使う。トーンカーブを使う必要はない。 写真の明るさ、コントラスト。

 ツールのなかの、焼き込み(バーニング)、覆い焼き(ドッジング)、部分シャープネスを使う。調子は、部分で整える。

 最後にノイズを使う。(全体のシャープネスはつかわない)


えば、下の写真は、RICOH GR Digitalで撮ったWeb用に解像度を72pixleにしただけの写真。

空の白とびもギリギリ抑えられていて、これでもよいだろう。

でもモノクロプリントは、自分のすきなようにプリントする。写真は世界の正確な反映じゃない。

写真はカメラを通して世界を異化したものだ。だからそこに、自分の解釈、美意識が入ることに、躊躇する必要はない。

大切なのは、その終着点、どんな調子にするかのビジョンだ。それには多くの銀塩モノクロプリントを見るしかない。

●一番上の写真は、空を焼き込み、髪の毛のハイライトをきわだせ、この写真を見る人が最初に彼女の胸元になるように

プリントしている。それとベルトと影と影がつながっているように手を入れた。最後にウエッブ上では青っぽく見えるので、

少しイエローを足している。Epsonの5500のような黒をコントロールできる、プリンターは色を加える必要はない。

そしてノイズをわずかにいれている。これこそが、CReCoのミソだ。

弱いノイズはモニター上ではその効果はよくわかないが、プリントしてみるとデジタルカメラで撮っても

銀塩のような落ち着きが生まれる。


て、ここからが本番、これは昔のネガフィルムを、スキャニングしたのものだ。

001が完成、002は、オリジナル。露出過度のトラブルネガをスキャニンした白茶けたデータ。通常こんな原稿は失敗だ。

モノクロスナップは、完全なネガばかりではない。こんなふうなトラブルネガだってプリントしなければならない。

それは、デジタルだって同じだ。トラブルは発明の母?といえる。

001 CReCo済み

1973年 本店通り    「制服姿の女学生と、中年婦人のミニスカート」  Nikomart EL 28mm ISO 800 フィルムTX パンドール現像

まだ109も無い本店通り。このころは公園通りのほうが人気があった。東急本店はちょっとさびれていた。


の写真002は、モノクロのネガをスキャニングしたものだ。かなり露出オーバーの濃いネガだった。そのため白茶けている。

スキャニングは、銀塩プリントと違ってかなり薄いネガでもだいじょうぶだ。プリントが難しいネガでも綺麗に上がる。反面濃度の濃いネガは難しい。

写真を見ればわかるとおり、特にハイライトのデーターが多く、デジタル的にはデータの無い状態になっている。しかも黒がしまっていない。

これは大失敗、お手上げ、データのないところの写真はタブーだからだ。

しかしアナログ、いやいや銀塩だったら何の問題もない。

デジタルに限らず、銀塩時代から、完全に白がぶっとんでいる写真は、ざらだからだ。

特に35mmカメラ(フルサイズのことだ)のように小さなフォーマットの場合、過露光過、現像過によってすぐに、

調子がトンでしまう。だからいくら部分的に焼きこんでも出ず、

現像中に、温度を上げた現像液の現液をつけて、こすったりしたのも裏技だった。

この白茶けた、スキャン原稿をどうしたらよいのだろうか。



■この写真は、モノクロネガをコニカミノルタ5400にてスキャニングした。

この場合、スキャニングした原稿サイズは、72pixle 横幅5399pixleカラーモードRGB、 TIFF保存で約20Mある。

これは、スキャナーによって違う。カラーモードをグレースケールでスキャニングすれば、もっと小さなサイズになる。

最新のスキャナーだったらフラッドベッドで十分綺麗にスキャニングできる。

◆この原稿を、ウエッブにUPするには大きすぎるので、フォトショップで、解像度72pixle 横幅800pixleにリサイズする。そのやり方は、

★フォトショップ→イメージ→画像解像度72pixle→横幅を5399pixle→800pixleにする。(WEB原稿の場合は、Jpegで保存する)

◆この原稿を、インクジェットプリントや、印刷原稿にする場合は、解像度を350pixleにする。

インクジェットプリントの場合は解像度200pixleで十分だが、僕は印刷用と同じように、350pixleに統一している。

フォトショップ→イメージ→画像解像度350pixle→横幅を5399pixle→3600pixleにする。

例えば、横幅3600Pixle、縦2400pixleにすると、24.7メガになる。

(注意)デジタルカメラ Jpegで撮影した場合でも、原稿の保存は、かならずTIFFで保存する。

002



サイズが決まったら、明るさとコントラストの調整をする。

まずは、明るさの調整から」 これはフォトショップの、レベル調整を使う。

左 上の写真のレベル  右 下の写真のレベル

★フォトショップ→画質調整→ライティング→レベル調整

上002の写真をフォトショップでレベル補正する。左側の図、

黒く山状になっている部分がデータが存在する部分。左側がシャドー(黒)側、右側がハイライト(白)だ。

シャドー側が大きくあいている。と言うことは、黒がしまっていない状態だ。上のスキャニングしただけの写真は完全な黒がどこにもない状態だ。

(スキャニング時に調整するのが普通だが、このネガはかなり濃かったので、オートでそのままスキャンした)

レベル調整、山状グラフの左右が空いている部分を右の図のように、詰める。

最後に真ん中にあるグレースライドで画像のシャドー部分がつぶれすぎないように注意して、希望の明るさを決定する。

(焼き込みをする前提なので少し明るめにしたほうがやりやすい)

★この作業の意味は、モノクロにおいて、最大の白(ハイライト255)と最大の黒(シャドウ0)を決めるということだ。

データの存在する部分のシャドーは0に、データの存在するハイライトは、255に設定する。

そのことによって、この写真のなかにデータ上、完全な黒と完全な白を存在させる

この作業は、モノクロ写真のなかでとても重要なことだ。

銀塩でも同じことだ。完全な黒と完全な白、その間のグラデーション。これを決めることによって、

さまざまな状態の写真を常に一定の調子にあげることができる。そのうえトーンカーブを使うより、ずっとやさしい。

下003の写真が、レベル調整をした写真だ。だいぶメリハリがついたと思う。

★トーンカーブを使わない理由 トーンカーブは技術者のつかうものだ。部分的修正は、指示がない限りレタッチャーには触れない。

作者は、部分的に明るくしたり、暗くしたり、コントラストをつけるのは、当然自在だ。

これは昔から印刷のオペレーターに指示で行われたこと。今は、作者自身が部分的修正をできる。

003

銀塩時代、モノクロの写真は、プリントの制作まで写真を撮る人間の仕事だった。写真の明るさや調子を合わせて、プリントしただけでは、機械焼きと同じだ。

撮影時にきちんとストレートプリントで焼けるようなネガを作らない限り、プリントテクニックを使うことになる。

特に、35mmフィルムのような、ちいさなフォーマットでは、ストレートでプリントしたら綺麗なプリントができることはまれだ。

モノクロネガからスキャニングしたら、その写真もきちんと調整しなくてはならない。



銀塩暗室テクニックもここからが本番だ。明室テクニックは暗室テクニックとまったく同じだ。。

「さて、何をするかといえば」

★フォトショップ、ツールバーから「焼き込み」「覆い焼き」をさがしそれで、調子を部分的に変える。

これは、銀塩のプリントテクニックとまったく同じだ。ただ銀塩は一枚焼くたびに、最初から始めなくてはならない。

失敗したらやり直しだ。デジタルは戻ることもできる。

全体の調子を見ながら部分的にまずは焼きこんでゆく。

今回はかなり濃いネガだったので、ハイキーでもともと階調がない。

銀塩プリントと同じように、ハイライトも無理やり焼きこんでしまう。

なんといっても、デジタルのメリットは、拡大して焼き込み、覆い焼きもできることだ。

写っているテーマもそうだが、こんなふうに周りを焼きこんで行くと、写真も60年代、

70年代の雰囲気になるから面白い。不自然にならない程度に、焼きこむことだ。

★「焼き込みツール」→サイズ170pixle→範囲(中間調)→30%でハイライト部分を焼きこんでゆく。

焼きこむときは、「ハイライト」、「中間調」、「シャドー」を選択する。サイズは焼き込み、覆い焼きのサイズのことだ。

あんまり細かくやらず、おおざっぱにやるのが、写真らしくなるコツだ。

ハイライトを選んだときは、かなりシビアなので露光量(%)は、10%以下に落としたほうがよい。

拡大して、範囲中間調をハイライトにして部分的に焼きこむこともできる。

★「覆い焼きツール」で、シャドー部分を覆い焼きする。つぶれているようでも、

銀塩と同じようにかなりシャドー部を明るくすることが可能だ。

ただシャドー部分を覆い焼きするには、真っ黒なデータの無い部分をやるのではなく、少しでもトーンのあるところを覆い焼きするのがこつだ。

上の写真では、暗くなった店のなかの、わずかにでも画像がある部分を明るくする。

この写真のCreCo(プリント)の主題は当然歩いている3人の女学生だ。彼女たちを浮き上がらせるために、

白っぽくて目立つ道路を焼きこんでゆく。隣に歩く、中年の婦人もわずかに落とす。ほんの少し落とすだけで、

後ろに引っ込んでくれる。シャドーになっている商店街の、わずかに像があるところ、シャドウのなかのハイライトを

覆い焼きする。すると際立ち、わずかながら立体的になる。

デジタルはなんといっても、戻ることできる、思い切っていろいろ試すのがよいだろう。

またモニター上と実際にプリントすると違って見える。プリントのほうが、はるかに情報量が多いからだ。

これはセンスの問題だがCreCoはやり過ぎないように気をつけたほうがよい。ただモノクロはかなり自由度がある。

エルスケンや森山大道のかつてのプリントを見ると、こんなことしてもいいのだと驚くはずだ。

そういうテクニックはデジタルでも取り入れていい。それは写真はファインプリントだけではないと知ることだ。

もっとも、巧いプリントは、本当はすごく手をいれているにもかかわらず、何もしていないように見えるプリントかもしれないが。


ところで、どうして焼き込み、覆い焼きをするのだろう。理由は2つある。

CReCoをする理由 1

人間の目は、オート露出のようなもので、注視しているとろに露出があう。

ちょうどビデオカメラの露出がその場所の明るさに合わせて変化しているのと同じだ。

写真は目やビデオのように移動することなく、

一枚のなかに、空、ビル、人、道路、商店の陰、白い服、黒い服、とばらばらの光の反射をフィルム(撮像素子)に記録する。

この写真の場合は、増感現像しているので、その情報量は極端に少ない。そのくせばらばらだ。

ただ情報量が少ないことは決して悪いことではない。

写真という装置そのものが、情報を減らす機械だからだ。世界という無限の情報から、時間を消滅させる。

そして、音も、匂いも、手触りも、味覚も、

そのうえフレーミングして、世界という空間の99.999999...を捨て去っているの作業だ。

今回のような、少ない情報量のフィルムでも実はそれなりに多くの情報が眠っている。

なぜ焼きこむか、プリントすることを前提としていえば、

紙の地肌をみせたくないからだ。銀塩写真で言えば、白く飛んでいるところに、粒子の存在を与えることだ。

黒くつぶれているところは、少しでも痕跡があれば、それを少しでも見える作業をする。

それは、この限られた情報世界のなかに、少しでも多くの(銀塩階調)情報を最大再現しようとする作業だ。

デジタルでは、レベル調整のところで、書いたが、256階調のなかの「完全の黒(0)」と「完全な白(255)」。

実はこれがデジタルの本質で、いうなれば、0もしくは1、存在が最大が255で、スイッチON,存在が無い状態が0でスイッチOFF。

ところがアナログ世界では、この「0」も「255」も、白も、黒も、相対的なものでしかない。

紙に印刷した時点で、すでにその白も黒も決して、無と有、0と1ではなく、紙の種類(紙の存在)は、

255のそれ以上何もデータがないとしても、紙の種類分の「白」が存在する。

逆に、0である黒は何もないのではなく、現に黒はプリントするには、黒いインクという存在が必要だ。

黒いインクと、その紙にプリントしたときの存在は、やはり無限に存在する。デジタルの世界はでは無でも、

アナログの世界では、「無」は存在しない。だいたい無というのは、数学的、哲学的な観念だろう。

それはいいとして、この白から黒の間に、できればさまざまな階調を作るのは、豊かな写真だと信じられている。

いやたしかに、その階調そのものが写真だともいえるし、そう信じている写真家も多い。

モノクロ写真の描く世界観だからだ。階調の豊富な写真は、写真的に豊かなのかもしれない。

それを真っ向を否定するやりかたもある。スピード感を表現したければ、階調はないほうがよい場合もある。

覆い焼き、焼き込みによって、その階調を最大に引き出すのだ。それはトーンカーブで調整することとは、根本的に違う。


004



さて、焼き込み覆いやを終えたら通常はこれで完成だろう。銀塩モノクロだったら、印画紙に露光を与え、

ここから現像液に入れて、画像がでるのを待つわけだ。

デジタルはここでは終わらない。

特にこのように35mm露光オーバーの粒子の荒れた写真の場合(荒れて無くても僕は粒子をつける、%を落として隠し味として)には、

スキャニングしても、美しい粒子にならない。

それで、粒子をそろえる作業が必要になる。これが横木式CreCoの本当の隠し味だ。

粒子があるなしでどのくらい感じが違うか、よく見て欲しい。不思議なことに、シャープ感もでてくる。

僕はモノクロ写真の場合、99%アンシャープネスを使わない。アンシャープはエッジが強調されてしまうからだ。

今回は、もともと過露光、増感現像で粒子が荒れていたので、このサイズで5%のノイズを入れてみた。(通常は、このサイズだと1%以下だ)

プリント用の大きな原稿だったら、もっと%を上げることになる。

★フォトショップ→フィルター→ノイズ→ノイズを入れる→均等に分布→グレースケール→5%→OK

そしてウエッブ上はちょっとブルーぽくなるので、少しイエローに色調をころばせている。

005

そして、001が微調整をした完成版だ。


「覆い焼き」「焼き込み」 CReCoをする理由2  理屈

下にその理由の写真がある。

二枚の写真は同じ原稿からできている。何が違うかとCreCoが違うだけだ。そしてこれがCReCoの本質なのだ。

前にも書いたが、人間の目とカメラは違う。構造的にもそうだがそれより、人間は脳をとおして物を見ている。

写真は、全体を平等に機械的に描写する。

写真は、数ヶ月まえの渋谷駅前だ。かつてプラネタリウムがあった、東急会館ビルの跡地だ。ここは白いフェンすに覆われている。

歩道橋の上から見えるこの景色は、人間の目にはこんなふうには見えていない。見ている自分も歩き、または心理的にも止まっていない。

そういう自分の心理を排除して、全体をカメラのように見るには訓練がいる。

しかもこれはモノクロ写真だ。動くものや、彩度のたかいものが肉眼では気になっている。

これが映画のワンシーンだったらクルマや地下鉄(高架線)が一番最初に目につくだろう。

ところがカメラは時間をとめてしまう。地下鉄も、クルマも、人もビルも同じように見える。

特に、モノクロ写真は、こういう散漫な光景では、ハイライト、白い部分が目立つ。あまりに目立つ要素が多いと、

この写真を見る人は、どこを見てよいかわからなくなり、いらいらする。

そこでCReCo(プリント)するときに、どこから気持ちよく見て行くか、見る側にどのように見せるかを誘導することがきる。

それは写真の濃淡で誘導するのだ。

6 の写真。この場合一番目立つのは、白いフェンスだ。現実ではありえないが、

他のハイライトはフェンスのハイライトより抑えてある。そのことによって、自然に目が落ち着くようになっている。

うまくやれば、2番目、3番目と見る側の目を誘導させることもできる。プリントの視線誘導だ。

そして、わざとスムーズに目の移動ができないように、することだってある。するとそのプリントをみて、いらいらする。

その写真がすきなのに、いらいらする。濃淡で見る側の心理をあやつることもできるのだ。

6の写真は、フェンスが主題だった。7の写真はもっと手まえのクルマや、労働者が目立つようになっている。

視線の誘導の仕方が違うのだ。それはしいては主題が違うともいえる。

アンセルアダムスのゾーンシステムでも、プリントは濃淡によって、心理的な誘導をつくっている。

写真は、現実を撮ったもので、現実ではない。ここに存在するのは、写真化されたひとつの事実、プリントすればこの世の中に

存在する、「物」でもある。現実を巧妙に写しているようで、実は新たに作られた、ペラペラの一片の現実なのだ。

それは、スライスされた極薄の世界だ。決して現実なんかじゃない。

だからこそ、この新たな世界に息吹を吹き込む必要がある。

ただ、あまりCreCoをやりすぎると、写真の一番の魅力である、「現実を写した、目の目に存在していた」という

写真らしさがなくなる。まるで絵のような写真をほめ言葉と思っている人もいるが、実は絵のような写真は

写真としては、価値はそれほど高くない。いや、価値の高低ではなく、クラシックな写真といえよう。

下は、ちょっと全体を明るくして、さらに手を加えた、完成形。


やさしいCReCoカラー入門

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裏技 古いCanonプリンター(BJ−S6300)でモノクロプリントを作る方法 by アルザンス

ネット上の友人 mixi) である、アルザンスさんが、古くなったキャノンプリンターで綺麗なモノクロプリントを作る実験をしています。

そのやり方です。Canonの古いタイプをお持ちの方は、試してみてください。